「0歳児から保育園」はかわいそうでもなんでもない!!
2016/08/12子供が幼いうちは一緒に過ごしたいと思いつつも、
働かなければいけない・0歳児からじゃないと保育園に入れない
等の理由で、やむを得ず0歳から保育園に入れる選択肢を選ばないといけないご家庭も多いでしょう。
我が家では、0歳9カ月から保育園に入れています。
0歳から保育園に入れる必要のない一部の方や、ご年配の方から
「こんなに幼いうちから保育園なんてかわいそう」と余計な心配をされることはありませんか?
実際に0歳児から集団生活をさせる事で、成長に悪影響を及ぼすことはあるのか。
考えたこと・リサーチしたことを元にまとめました。
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0歳児から保育園に入れるのはかわいそう!?
『子供は生まれてから3歳までは母親がずっと面倒を見るべき』という3歳児神話なるものがあります。
その3歳児神話も、最近は崩壊しているという説もあるのです。
昔は母親が外で働くなんてあり得なかった時代。
保育園に入れずとも、祖父祖母が近くにいて遊んでもらったり、近所付き合いもありました。
そんな中で子供は、他者との関わり合いを自然と学習していったもの。
でも現代では、祖父祖母が一緒に暮らしているケースは少なく、近所付き合いは希薄です。
子供にとっての他者との関わりと言えば、時々開催されるママ会や、児童館・児童センター、習い事などが挙げられますが、
母子2人きりである時間は現代の方が圧倒的に増えているでしょう。
子供と2人きりの時間が長いと、どうしても叱らなければいけない事が増えたり、
ストレスが溜まってイライラしながら子供と接する事も増えてしまいます。
ワーキングマザーは子供と過ごす時間が少ない分、存分に濃密な子供との時間を過ごすことができるし、
昔のような他者との関わりは、保育園で満たす事ができるのです。
だから、かわいそうだと心配することはありません!
かわいそうなのはこんなケース
一方で、やっぱり幼いうちから保育園に預ける事がマイナスになってしまう事もあります。
こんな場合です。
- 罪悪感を持ちながら0歳児を保育園に預ける
- 毎日仕事で疲れ切っている姿を見せる
- 寝かしつける時間が遅くなり、睡眠時間が短くなる
- 適切な保育が受けられていない
具体的にどんな場面がマイナスになるのか、そうならない為にはどうしたら良いかを見ていきましょう。
罪悪感を持ちながら保育園に入れる事で子供の自尊心が損なわれる
可愛そう・・・ごめんね・・・と思いながら保育園に預け、
もっと早く迎えに来れなくてごめんね・・・と思いながら迎えに行く。
この気持ちは、本人に伝わります。
お母さんと多く一緒にいられることが普通な事で、 他の子よりも長い時間保育園にいる自分はかわいそう。
そうすると、なんとなく、子どもにとっても保育園のイメージもマイナスになってしまいますよね。
毎日毎日の事なので、積み重なると自分に対する自信や、親に対する信頼度にも 影響を及ぼしてしまうことになります。
逆に、
「今日はどんな楽しい事するんだろうね~!」
「お友達といっぱい遊べるし、おもちゃもたくさんあって、最高!」
「色んな事を吸収しておいでね!」と前向きな気持ちで送り届け、
お迎え時にはニコニコ笑顔で「今日はどんな事して遊んだの!?」と問いかけたり、
「ママはお仕事でこんなことあったよ~」と、帰り道でお互いの話しをしたりすると、
子どもも『保育園て楽しいな』って思えてくるものです。
前者と後者、 3年くらい続ければ差が出てしまうのは一目瞭然です。
疲れ切っている姿を見せる事が悪影響に。大人になる事への希望が薄れる
仕事が終わってから、子どもと過ごす夜の時間、
「あぁ~、つかれた~」なんて言っていたり、
「明日も仕事だ~」なんてため息をついていると、
もちろん子どもにとって“仕事をすることはツライことだ”・・・という認識になっていきます。
ただでさえ、日本経済が縮小していく中で、
将来への期待が持てないという時代なのに、
母親や父親までもが仕事から帰ってぐったりしていると、
なんの夢も希望も持てなくなってしまいます。
何をするにも無気力になったり、 向上心が損なわれたり。
大人が疲れた姿を見せることは、子供にとって何のメリットもないのです。
できれば「あ~今日も楽しかった~!」って嘘でも言っていたいものですね!
子どもの寝る時間が遅くなり、睡眠時間が削られる
子どもの睡眠時間が短時間になっていることは、問題になっており、各種メディアでもたびたび取り上げられています。
なんでも幼少期の睡眠時間の不足によって、 将来太りやすい体質になったりすることもあるそう。
3歳のときの睡眠が9時間未満の子どもは、10時間以上の子どもに比べ、中学1年になったときの肥満率が1.6倍だった。
睡眠中に分泌される成長ホルモンは、夜間の脂肪分解に関わっているため、睡眠時間が短いと肥満に傾く可能性がある。
出典:エイジングスタイル
怖いですよね・・・。
とはいっても、18時や19時に子供と帰宅、夕飯支度、夜ごはん、食器洗い、掃除洗濯、子どもとお風呂 などなど、
どうしてもやらなくちゃいけない家事をやっていると
あっという間に22時。
先に寝かしつけようと思っても寝なかったり、
はたまた子供と一緒に自分も寝てしまったり・・・orz
家事は朝やる・掃除は毎日やらないなど、
子どもを優先して、睡眠時間を確保してあげたいものですよね。
適切な保育が受けられていない
0歳児にも関わらず、保育士1人に対して面倒を見る園児が多く目が行き届いていなかったり、
厳しすぎるしつけが園でなされていたり、
適切とは言えない保育がほどこされている園もゼロではないでしょう。
入れる保育園がなくやむを得ず…という場合もあるかもしれませんが、
子供の様子をしっかり見ながら、少しでも保育士の対応や園の方針などに疑問を持つ事がある場合は声を挙げるべきです。
そういった疑問がない場合は、とにかく保育士さんを信じましょう!
そして、感謝の気持ちはしっかりと伝えたいですね。
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かわいそうと言うにあたる悪影響は、親の心がけ次第で回避できる!
こんなケースがかわいそうという事を4つ挙げましたが、これらは全て親の心がけしだいで回避できるもの。
逆のことを言えば、0歳児から保育園に預けることは、親の心がけを少し間違えば子供にとってマイナスの影響を与えてしまいます。
登園時に泣き叫ぶ子供の姿を見てかわいそうと思ってしまったり、
育児と家事と仕事に追われる忙しい日々についついネガティブな気持ちになってしまう事は誰でもあるでしょう。
だからといって、こんな風に考えてしまう自分はダメだ…なんて思う必要はありません。
人間だれしも、良い時もあれば、悪い時もある。
「明日からはこうやって思うようにしよう!」などと気持ちを切り替えられるようになると良いですよね!
保育園に入れるのは、0歳児からと1歳児からどっち!?
とはいえやっぱり少しでも長く子供との時間を過ごしたい!という思いから、1歳になってから仕事を再開しようと思う方もいらっしゃるようです。
0歳児からの入園・1歳児からの入園それぞれのメリットをまとめました。
(デメリットは、下記項目のそれぞれの反対と捉えて良いです。)
0歳児から保育園に入れる事のメリット
- 待機児童数が1歳児よりも少なく、保育園に入りやすい
- 何もわからない状態で入園することにより、1歳児スタートよりも園になじむのが早い
- 離乳食の手間が少し省ける
1歳児から保育園に入れる事のメリット
- 立つようになる・歩くようになる等の著しい成長を間近で見る事ができる
- 0歳児育児でまだまだ夜泣きも多く母親の体力を消耗しやすい時期に体を休められる時間が多い
- わずかな乳児期間に、1年も長く育児に専念する事ができる
どちらが良いかは、保育園の定員や待機児童の状況・個人の価値観によって異なるでしょう。
ただし、0歳児から入園、1歳児から入園、どちらをとっても、メリットもデメリットもあります。
自分にとって何が大切か。自分の子供にとっては何が良いかを考えて選択したいですよね。
さいごに
共働きが当たり前のようになってきている現代。
0歳児から仕事復帰するお母さんは増えています。
自信を持って、笑顔で「お仕事行って来るね!」と子供に言えると良いですね!