簡単!よくわかる旧型エルゴオリジナル(抱っこ紐)の使い方とコツ
2018/10/09エルゴの抱っこ紐を知り合いから頂いた・ネットやフリマで購入した!という場合は旧式である場合も多いでしょう。
簡単とは言われていても、初めてだと戸惑ってしまいますよね!
この記事では、旧式エルゴの基本的な使い方や、抑えておきたいちょっとしたポイントなどについてまとめています。
初めてエルゴを使う方が、説明書や動画を見なくてもわかるようにまとめましたので、参考にして頂けると嬉しいです!
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エルゴベビーの歴史。旧型と新型の違いは?
エルゴの歴史をさかのぼっていくと、2003年から長く世界各国で使用されているのがエルゴオリジナル。
ハワイのマウイ島が発祥の地のようです。
2012年にロゴが変更。
そして2014年5月に前向き抱っこもできるエルゴ360が新シリーズとして登場しています。
※エルゴ360の旧式は腰ベルトがマジックテープになっています。
2015年11月に、ベビーベルト付きのエルゴが登場。
正規取扱い店でロゴは新ロゴなのに「旧タイプ」として売られているのは、このベビーベルトが付いていないものの事を指しています。
※また、旧型エルゴには、ユーザー登録制の保証カードはついていません!
ベビーベルトは別売で購入できて、旧タイプにも装着可能。
※エルゴオリジナル、ブラックの価格です
なのでいまのところ、
旧タイプと言っても抱っこ紐自体の性能には差がありません。
最新のエルゴはエルゴオムニ360(スリーシックスティ)というもの。新生児から使え、前抱っこもできる優れものです。
エルゴオムニVSアダプト。前向き抱っこは良くないってホント?
定番だった『エルゴオリジナル』は現在セールとして売り切りが見込まれ、新生児から使えるエルゴアダプトやエルゴオムニ360が主流になりつつあります。
この記事では、2003年~2015年11月までに発売された、ベビーベルトがついていないタイプの定番シリーズ『エルゴオリジナル』を旧型エルゴとして、ご紹介していきます!
旧型エルゴの基本的な構造
各部の名称
各部の名称は上図のとおり。
毎回つけはずしするバックルは2か所。腰の後ろと首の下あたりです。
フード
赤ちゃんの日焼けを防ぐ目的の他、抱っこ紐から赤ちゃんの頭が出るくらいの大きさになった頃から、寝た時に頭が後ろにだらーんとなってしまうのを防ぎます。
また、寝ている赤ちゃんを抱っこしながら何かを食べる時、フードをつけてておけばパンくずや米粒などが赤ちゃんの頭に落下するのを防げるのもウレシイポイント。
ぶら~んと出ている2本のストラップを、それぞれ肩のところにあるスナップで留めましょう。赤ちゃんがちょうどよくもたれかかる事ができるようにスナップの位置は選択してください。
ポケット
本体前面に、ファスナー付きのポケットがついています。これが意外と便利。ガーゼやポケットティッシュを入れておけば、抱っこしながらサっと取り出す事ができます。
旧型エルゴの安全性は?安心して使う為に抑えておくべきポイント
旧型エルゴは以下の事を守れば安心して使う事ができます。
- 足を延ばした状態での前屈姿勢を取らない。
- 各ベルトの長さを調節してから着用する。
- 着脱の際には赤ちゃんがずり落ちないように手順を守る
旧型エルゴはベビーベルトがついていません。
実はそれで痛ましい事故が起こってしまったニュースが過去にありました。それは、おんぶをしながらかがんだ時に、赤ちゃんがずり落ちて頭を打って亡くなってしまったというもの。
2015年11月以降に発売のものにはベビーベルトが付属していますが、それ以前のものを使用する際には、別売りのベビーベルトを購入するか、かがむ際には膝を曲げてかがむようにして決して膝を伸ばしたまま前屈してかがまないようにしましょう。
ベビーベルトは単品でも購入できるので、買っておくと安心。旧型のものにも使えます。
ベビーベルト単品(公式サイト)で2,160円.(2016.5月現在)
また、各ベルトの長さはゆるすぎずキツすぎないように調節しましょう。
特に新生児や4カ月未満の赤ちゃんは、窒息しないように以下の点での注意が必要です。
●気道をふさいでしまう危険性があるため、乳幼児の顎と胸がつく姿勢にならない様に注意してください。乳幼児の顎の下の間には最低でも指2本分の感覚が必要です。
●気道をふさいでしまう危険性があるため、乳幼児の胸部と着用者の間にこぶし1つ分の感覚をとるように肩ストラップの長さを調整してください。
引用:エルゴベビーキャリア取扱説明書
古いエルゴはこんな状態になったら危険!
お下がりで回ってきたエルゴがなんだか見るからに使い込んでクタクタになっている・・・まだ大丈夫かな・・
そんな時は、以下の点をチェックすると良いでしょう。
- バックルがしっかりカチっと留まるか
- ストラップや生地にやぶれやほつれはないか
- 各ストラップが使用中に自然に緩んでくるようなことはないか
いくら優秀エルゴとはいえ、長年使っていると消耗してくるもの。
また、購入元がわからない場合は確実に正規品であるとも言えません。
少しでも「ん??」と思う部分があるようであれば、使用をやめるべきです。
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旧型エルゴの基本的な使い方(付け方)3つのポイント
月齢別の使い方ポイントは後程お伝えしますが、まず共通の基本的な使い方とポイントをご紹介します。
基本的な手順は以下のとおり。
- まず腰のまわりに装着
- 赤ちゃんを抱っこしながらエルゴの肩ひもを肩にかける
- 両肩にかける
- 上のバックルを留める
わかりやすいようにイラストにしました。
次に、初めて使う方が疑問を抱きやすい、3つのポイントをご紹介します。
腰のバックルのベストポジションはココ
腰のバックルはどのあたりで締めれば良いのでしょうか?
これは、基本的にはウエストベルトの上端がおへそにかかるくらいが正解。身長が高めの人はそれより上に、身長が低めの人はそれより下に留めます。
ただし、好みや腰骨の位置の都合もあるので、本人がしっくりくる位置に調節するのが一番良いでしょう。
安全用ゴムループに必ず通す
腰のバックルを留める際には、必ず安全用ゴムループに通すクセをつけましょう。
ここに通すことで、万が一バックルが取れてしまっても、ゴムループにひっかかってすぐには外れないしくみになっています。
ひと手間にはなりますが、慣れると手が勝手に安全ゴムループに通すように動きます。
ストラップの端がだら~んと長く垂れ下がっている場合は、まるめてストラップの先についているまとめゴムで留めます。
上のバックルが届かない・肩ひもがずり落ちる!!⇒位置を調節
何も調節せずに抱っこでエルゴを使った場合、背中部分のバックルに手が届きにくい場合があります。(体が固いと特に・・・)
そんな時には位置を調節できるので、届きやすい位置に動かしましょう。※わきの下付近の位置に合せると説明書には書いてありますが、それだと体の固い私には届きませんでした。。
首の下くらいにくるように調節すればつけやすくなります。
肩ひもがずり落ちる場合も、バックルの位置を上の方にする事で解消できます。
簡単でラクチン!【新生児~4カ月】エルゴ(旧型)の使い方
それでは月齢別の、エルゴの使い方のポイントをご説明していきます。
新生児 インファントインサートの使い方
旧型のエルゴベビーを新生児から使用する場合には、インファントインサートが必要です。
使う時は、ボトムサポートクッションを置いて、(ない場合は丸めたタオルなどで代用可)その上に赤ちゃんのおしりが当たるようにして寝かせたらストラップを閉めます。
腰に装着したら赤ちゃんをインサートごと抱き上げ、支えながら片方ずつ肩のストラップをかけて背中のバックルを留めます。
- 背中のバックルを両手で留める時に、赤ちゃんが上の方に上がってきて落ちそうで怖い!!という方は、腰のベルトを少し緩めにして下に下げるようにすると良いでしょう。
- 足はインサートから出ている状態。自然に曲がっている状態にします。開いていてもクロスのような形になっていてもどちらでもOK。
※足が短くてインサートから出ない方が自然!という場合はインサートの中に入っている状態でもかまいません。 - 肩のバックルも装着したら、両サイドから手を入れてインサートの位置をしっくりくる形に調節して整えましょう。
新生児抱っこの注意点。インファントインサートの利用体重は3200g以上
インファントインサートは3.2kg未満のお子様には使用しないでください
と取扱説明書に注意書きがあります。
低体重で生まれた赤ちゃんの小さな体では、インファントインサートに埋もれてしまう可能性があるのでしょう。
そんな小さな新生児を縦抱き抱っこ紐で抱っこするのはちょっと怖いですよね。
3200gを超えている場合も、まだ首も座っておらずくにゃくにゃな新生児。エルゴとインサートでの抱っこは短時間にしてとどめておきましょう。
インファントインサートには数種類ある
実はインファントインサートにはいくつか種類があります。
歳月を重ねるにつれて改良されてきているので、お下がりや中古等で手に入れた場合、説明書やネットの情報と違って「コレ偽物!?」と安易に疑わなくて大丈夫です。
違うのは素材や、本体に留めるボタンの有無などで、古いものだから危険!というものではありません。
1カ月~2カ月。足はどうする?
1カ月~2ヵ月の頃も、インファントインサートが必要です。
基本的な使い方は新生児と同じですが、新生児よりも少し足が伸びて、足をどうしたら良いかわからないというお悩みが多いのがこの時期です。
ですが新生児の時と同様、足は自然なM字に開脚させますが、ムリに開脚させなくても大丈夫です。
抱っこ紐の中で足が折れ曲がって圧迫されてる!と感じるかもしれませんが、自然に足を曲げてインサートのクッションに座っている状態であれば問題ありません。
抱っこした時にお母さんのお腹に膝が当たった状態になっているかもしれませんが、それで大丈夫。
3カ月~4カ月。エルゴに埋まる!?
首が完全に座ったら、インファントインサートなしで使えるようになります。
足は基本はカエルのように開いてサイドに出すスタイルですが、ムリに開かず、足が出ていない状態でも大丈夫です。
また、まだ身長が小さいので、エルゴのみで抱っこすると埋まってしまう感じに見える事があります。
そういう場合は、インサートのクッションのみを赤ちゃんのお尻の下に入れるか、なければタオルなどを丸めてお尻の下に入れて高さを出すようにしましょう。
【4、5カ月~】おんぶをマスター!使い方はコツをつかめば簡単!
エルゴでおんぶはいつから?
おんぶが可能なのは腰が据わってから。1人座りができるようになったらおんぶにチャレンジOKです!
おんぶができるようになると、格段にラクになります!
旧型エルゴおんぶ時の使い方
初めておんぶするときは、少し難しいと感じるかもしれません。が、手順を守ればスムーズにできます。
手順は以下のとおり!
1.腰ベルトを装着後、ベルトを少し回して斜めに赤ちゃんをだっこする。
2、左手で背中側から左側の肩ストラップを掴んで左肩にかける
3.左手で右側の肩ストラップを持ち、右手をとおす
4.背中の中心に赤ちゃんが来るようにして、胸のバックルを留めて完了!!.
エルゴのおんぶ時に首が苦しい!?ココを調節すれば解決
おんぶをした時、バックルの位置を調節しないままだと首にバックルが当たって苦しい!という事になりかねません。
これは最初の方でもご紹介したとおりストラップの位置を調節できるので胸のあたりに下げてご利用下さいね!
このエルゴは本物?偽物?見分け方
人気のエルゴブランドだからこそ、偽物もかなり多く出回っています。
偽物の見分け方を開設したサイトも数多くありますが、近頃では細かい部分まで緻密に模倣されているものもあるので安易に判断してはいけません。
バックルにエルゴのマークがあるかか、ロゴにRやTMのマークがあるか、内側の説明書きの部分に検印があるか 等は一応の目安になりますが、
購入元が不明なもので、バックルのかみ合わせが悪い・紐の部分の縫い目が荒く、取れそう 等、少しでも不安な点がある場合は注意が必要です。
特に、使っているとバックルやストラップがゆるくなってしまう・・・という場合や糸がほつれてきているという場合は使用を中止しましょう。
さいごに
お下がりでもらった旧タイプのエルゴがあるけど、色も褪せてるし、新しいものも欲しいナァ~~と思う方は、
違うタイプのエルゴ、「アダプト」や「360」を購入するのもオススメですよ!
TPOで使い分けられるし、洗い替えにもあるととても便利です!
こちらの記事もご参照下さい☆
⇒エルゴアダプトの口コミ。エルゴオリジナルとどっちを選ぶ!?
⇒エルゴオムニVSアダプト。前向き抱っこは良くないってホント?
また、サブ抱っこ紐としてもう少しコンパクト&安価なのが良い方にはnapnap compactがイチオシです。
⇒napnapコンパクトはおんぶも簡単!ベビーカー派の抱っこ紐
簡単で、長く使えて、肩や腰にも優しい最強抱っこ紐『エルゴベビー』、ぜひ使いこなして子育てライフを楽しんでくださいね!