モラハラ(自己愛性人格障害)の特徴と対策
モラルハラスメント、通称モラハラ。
暴力が伴わず、言葉でとことん相手を傷つけ、追い詰めるのがモラハラです。
モラハラの種類にはいくつかありますが、その中でも自己愛性人格障害に該当するモラハラについて、特徴と対策をまとめました。
パートナーにモラハラの疑いがある方は、参考にしてみてください。
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モラハラ ‐ 自己愛性人格障害の5つの特徴
まずは特徴について、代表的な5つをご紹介します。
1.付き合うまでor結婚するまでは、とても優しい
モラハラをする人は、基本的にお互いに心を許し合う仲になるまでは、とっても優しいです。
尽くす事もするし、サプライズでプレゼントを渡したりもします。弱みを見せたり、甘えてくるような一面もあるでしょう。
「こんなに愛してくれる人は他にはいないかも…」と思ってしまうほど、幸せを感じ、交際や結婚に至ります。
2.外面が良い
友人や近所の方など、利害関係のない人に対しては、外面が良いのも特徴です。
他者からは、穏やかな人、いつも笑顔 など、高評価である事も多いでしょう。
3.人への評価が厳しい
外面が良い一方で、陰では平気で悪口を言ったりします。
外見に対する中傷や、性格の批判、仕事ができないと批判するなど、なかなか人を認める事をしません。
たとえば元カノと別れた原因などを聞いてみると、相手が100%悪いような言い草をするのです。
基準はいつも自分。正しいのは自分で、自分以外の人は正しくない。
そんな考え方が根本にあるのです。
4.別人になったかのように暴言を吐く
暴言を吐くようになるのは、かなり仲が深まってから。
優しかった相手からは想像がつかないような暴言が出てきます。
ささいなきっかけで一度火がつくと、過去の出来事なども引っ張り出してきて、とにかく相手を非難します。
きっかけの出来事とは全く違う事で延々と攻め立てられ、何を言っても上げ足を取って攻めてきます。
とことんまでに人格を否定してくるのです。
翌日または数日間無視などをした後には、何事もなかったかのように振舞ったり、逆に優しくなったり、泣きながら謝ってきたりというケースもあるかもしれません。
自慢話が多く、自己評価が高い(実は低い)
自分の事を誇大アピールするのも特徴のひとつ。
「自分はこんなにスゴイ!」という事を、頻繁にorさりげなく、アピールしてきます。
友達が多い・自分は異性にモテるなどといった自慢話が好きなタイプも多いでしょう。
一見自己評価が高いのですが、心の奥底には、自信のなさや、「認められたい」「愛されたい」といった欲望がが渦巻いているのです。
モラハラ - 自己愛性人格障害への対策
こんなモラハラ相手に、何か対策できる事はないのでしょうか。
モラハラは、簡単には直りません。
モラハラについて書かれている他の記事をみると、結婚している場合には離婚を推奨しているものがほとんど。
しかし、当事者はよくわかっていると思いますが、離れる事は容易ではない場合が多いのです。
対策として、以下の3点をオススメします。
モラハラが発動した時には心を無にする
モラハラスイッチが入った時、様々な暴言を吐いてくると思いますが、決して真に受けてはいけません。
否定できないような事を言葉巧みに攻めてくるとは思いますが、人間誰しも欠点はあるもの。
あなたは素晴らしい人間であって、否定される筋合いはないのです。
こういう点は気を付けるべきだったな…と反省するのは良い事ですが、「自分はダメな人間だ」と自己嫌悪には決して陥らないで下さい。
色々言われて、同調するように見せかけ、反省するように見せかけても、心の中では、好きな俳優の事を考えたり、心の中で好きな歌を歌ってみたり、とにかく別の事に意識を向けます。
心の中で反抗するのも決して良い対応とは言えません。相手に反応してしまっているからです。
一般的な大人と思って接しない
自己愛性人格障害のタイプのモラハラは、一言でいえば、子供。
思い通りにならないと暴れだし、愛情を求め、認めて欲しくて横暴な態度をとったりするのです。
その陰には、幼少期の親からの愛情の枯渇や、愛情の過多があるのです。
一般的な大人と思って会話すると、思わぬ所でキレられたり、なんで!?!?と思うような言動に戸惑ってしまいます。
いざという時のために、暴言を録音する
相手と離れる事が選択肢として少しでも現れたら、暴言を録音しましょう。
専門機関に相談する際も、モラハラは証拠が残らないので、話が進まない場合が多いからです。
録音する際は、絶対に相手にバレないように ボールペン型のボイスレコーダー がオススメです。
パソコンを使っている方はUSB型ボイスレコーダーでも不自然ではありません。
証拠を記録しておくと、気持ち的にも安心できます。