「エレクトーン」「ピアノ」子供にどっちをやらせる?結論はコレ!
2017/02/03子供には音楽をやらせたいと思っている方は多いのではないでしょうか?
幼少期から始めるケースが多いのは、ピアノやバイオリンがメジャーなところ。
鍵盤楽器としてはピアノかエレクトーンかで迷われるお母さんお父さんも多いようです。
親はピアノをやらせたいけど子供はエレクトーンをやりたいと言っている・・・というケースもありますよね!
実際エレクトーンとピアノ、どっちがどうなの!?お金はかかるのはどっち!?それぞれのメリットデメリットは!?ってところを、リサーチしたことも踏まえてお伝えしていきます!
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エレクトーンとピアノの違い
エレクトーンとピアノの違い。
知ってるわい!という方は読み飛ばしてください!
見た目の違い
エレクトーンは遠目に見るとどの機種も形状は似通っていますが、ピアノはグランドピアノや電子ピアノ等、複数の種類があります。
ピアノは見た目はシンプル。鍵盤が一つとペダルが3つ。
対してエレクトーンは鍵盤二つと足用の鍵盤、ボリュームを調節するペダルの他、音やリズム等を調節するたくさんのボタンがあります。
鍵盤の違い
鍵盤の重さが全然違います。エレクトーンは軽い力で音が出るのに対して、ピアノは鍵盤が重く、音を出すのに指の力が必要です。
この違いはそもそもの仕組みが違うところから現れています。
ピアノは鍵盤を押すと内部ではハンマーのようなものが弦を叩く事で音が鳴る仕組み。
なので鍵盤を指で押す力や指を話すスピードによって音色も変わってきます。
演奏者の感情がストレートに音に現れるんですね。
悲しい気分の時に演奏するピアノは、聞く人が聞いたら明るい曲でも悲しさが伝わってくるかも!?
鍵盤が重いので、基礎段階で正しいフォームを身に着けないと、長年続けるうちに小指が内側に曲がるなど、指が変形してしまう事もあります。
これに対してエレクトーンは音を鳴らす際にはピアノのような指の力は必要ありません。
パソコンのように、電子的に音を出しているからです。
鍵盤で出す音はスイッチによって色々切り替える事ができ、打楽器の音にすることもできます。
基本的には上の鍵盤が右手でメロディを。下の鍵盤が左手で伴走を。
足の鍵盤では左足でベース音を演奏します。右足にはボリュームを調節するペダルや、太ももで音色を調節するレバーもあります。
色んな記憶装置も内蔵されていて、あらかじめ演奏する音楽を設定して、演奏のバックにドラムのリズムが鳴るように記憶させたり、途中で音を変えるようにしたり、バリエーションが豊富なのがエレクトーンです。
楽譜の違い
ピアノ、エレクトーンどちらも五線譜の楽譜です。
ピアノは主に右手用のト音記号の五線譜と、左手用のヘ音記号の五線譜。
エレクトーンはこれに足用のヘ音記号の五線譜がもう一つ加わる形になっています。
余談ですが、上の五線譜がト音記号、下の五線譜がヘ音記号なのには訳があって、
ト音記号の下のドと
ヘ音記号の上のド の位置が重なるようになっているため、左手での演奏と右手での演奏がスムーズに切り替えられるようにできているんですよ!
エレクトーンの楽譜はピアノに比べて少ない!?
ピアノはエレクトーンよりも歴史が長く、クラシック音楽として親しまれている事もあり、ピアノで弾ける音楽の楽譜がかなり豊富。
対してエレクトーンはジャンルが幅広い分、ニーズが分散する為、用意されている楽譜もピアノ程の種類がありません。
エレクトーンは機種によっても楽譜が違うものも多いですからね。
youtubeなどで、映画などの音楽をとてもカッコ良く弾いている動画も見かけますが、ああいうのは耳コピーして再現できちゃう才能がある人ならではの演奏。
とはいえ、流行のアニメの主題歌やPOPSなどの音楽はエレクトーン用の楽譜が出ていたりします。
知っている音楽のサウンドをそのまま再現できるのは、エレクトーンの魅力ですよね!
エレクトーンとピアノで発達する脳の違い
次に脳への影響の話。
ピアノ・エレクトーンどちらも脳に良いのは変わりません。
ピアノの脳への良い影響というのは科学的にも立証されています。
目で楽譜を追いながら、耳で音を聞きながら、右手と左手の各5本の指をバラバラに動かして音楽を奏でるその行為が、一般知能や言語力、問題解決能力などをつかさどる脳の一部を発達させるんだそう。
ADHDなどの発達障害にも効果があるようです。
特にエレクトーンよりもピアノの方が、左手の動きが何倍も激しいので、右脳の働きが活発になり、言語能力がより高くなりやすいと言えます。
出典:ピティナ
エレクトーンは、特に左手はピアノほど細かく指を動かす事は多くありません。
でも一定のリズムに合わせて演奏する事や、両手両足バラバラの動き、あらゆるボタンやスイッチを瞬時に選択して操作していくという行動が求められます。
この同時に複数のタスクをこなす事が、ピアノよりも脳の前頭前野の働きを活発にさせる可能性があります。
また、座った状態で足を左右に動かすので大腿筋も使ったり、上と下の鍵盤のほかあらゆるスイッチを押すなどと選択肢が多い。耳から入る音のバリエーションも多い為、脳の幅広い分野に影響を与えます。
記憶力やストレス耐性など、スポーツをする時と似た効果も得られるのがエレクトーンと言えるでしょう。
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エレクトーンとピアノ、どっちが難しい?
エレクトーンとピアノ、どちらが難しいかというのは一概には言えませんが、ピアノの方が難しいという人の方が多いようです。
ピアノの方が難しい理由は、鍵盤が重い事と、左手の動きが複雑ということ。
エレクトーン出身者がピアノに転向した場合、このタッチの違いと左手の動きに苦戦するのです。
逆にエレクトーンの方が難しいという人もいますが、両手の動きに加えて両足の動きが加わるのが難しく感じるようです。
但し、ピアノほどの力加減は必要ないし、左手も和音を弾くだけなどの単純な動きをする事が多いので、ピアノからエレクトーンへの転向のハードルは高くないように感じます。
エレクトーンとピアノ、費用がかかるのはどっち!?
これが一番知りたい!!という方も多いのではないでしょうか。
習い事1つさせるにも膨大なお金がかかりますよね。
結論から言うと、少しでも節約したい!!という場合はピアノの方が節約可能な習い事と言えます。
価格はピンキリ!価格幅が広いピアノ
エレクトーンとピアノ、それぞれ新品で購入する場合の最安値と最高値を比較してみます。
エレクトーン | ピアノ | |
最安値 | 180,000円 | 38,000円 |
最高値 | 1,580,000円 | 6,550,000円 |
ピアノは電子ピアノという手頃なものから、豪邸にあるようなグランドピアノまでピンキリ!
安いものなら電子ピアノで3万円台後半、高いものだと6百万以上するんです!!!高級車買えちゃいますね。。
もちろんしっかりとしたタッチや音色を重視するのであれば、電子ピアノでは到底ほど遠いので生ピアノの方が良いでしょう。
ただし、生ピアノであれば安いものでも数十万。
習い事として始めるのであれば、生ピアノにはピアノ教室で触れられるので、導入は電子ピアノでも充分です。
むしろキーボードなんかでも充分に練習できます。
一方エレクトーンは、手軽に始めようと思っても、安いものでも18万円。
キーボードでの代用も考えられますが、やっぱりエレクトーンは足で弾く鍵盤がないと練習になりません。
手も上の鍵盤と下の鍵盤がないと、右手と左手で同じ音を弾く事になってしまったり左右の手が重なってしまったり、とにかく都合が悪いんです。
幼児のうちの簡単な曲ならキーボードでも練習はできますけどね。
やっぱりエレクトーンを習わせるならエレクトーンを買わないといけないでしょう。
エレクトーンは最新機種に買い替えて行かないとダメ!?
「エレクトーンは古い機種では練習についていけなくなる」というウワサもありますが、実際のところどうなんでしょうか。
エレクトーンは、発表会などで一つの曲を弾く時、その曲のドラム音や、〇小説目から音を変えるなどプログラミングされた記憶装置(昔はフロッピーだったが今はUSB)をエレクトーンに差して、それに合わせて弾きます。
それが、古い機種だったら同じように練習ができないというもの。
これは事実です。
教室では最新のパソコンを使っていて、家では同じ操作をワープロで練習するみたいな感じ。
先生の中には、最新機種に買い替えないとお子様がかわいそうです!なんてあおってくる方もいるようです。
が、
プロを目指すならまだしも、習い事レベルなら古い機種でも何の問題もないでしょう。
基礎は身に付くし、日常の練習も二つの鍵盤と足の鍵盤が使えれば充分です。
発表会やコンクールなど、最新機種での操作が必要な楽曲は、週に1回教室で練習していれば大丈夫。
もし新しい機種じゃないとお子様が可愛そう なんて言ってくるような先生であれば、教室を変えるor先生を変えてもらいましょう。
エレクトーン、ピアノそれぞれのメリットとデメリットを比較!
長々と書いてきましたが、ここで、それぞれのメリットとデメリットを整理してみます。
エレクトーンのメリットとデメリット
エレクトーンのメリット
- 曲の幅が広く、映画やアニメの音楽も再現できる
- リズム感が身に付く
- 和音を弾くことでハモリに強くなる
エレクトーンのデメリット
- 壊れたら終わり
- エレクトーンを買わないと練習ができない
ピアノのメリットとデメリット
ピアノのメリット
- メンテナンスしていれば長く使える
- キーボードなど安いものでも練習ができる
- 昔からあるクラシックなどの有名な楽曲を自分で弾けるようになる
ピアノデメリット
- 正しいフォームで弾かないと指が変形する
- 良いタッチや音を求めると高級車並みの出費
それぞれ、メリット・デメリットはあります。
これらを踏まえてどうとらえるかは、それぞれの価値観によって異なるでしょう。
どちらも脳に良い事は変わりありません。
エレクトーンorピアノ、いつから始める?
エレクトーンとピアノの違いがなんとなく理解できれば、今度は子供にいつから習わせるかという事も考えなくてはいけません。
3歳から という方もいれば、小学生になって本人がやりたいと言ってから という方もいらっしゃるでしょう。
本人がやりたいと言う前に習わせたいけどいつからにしよう?と迷われている方は、以下の点を参考にしてみて下さい。
- 大手K音楽教室では、4歳からのピアノ教室を推奨している
- どこの音楽教室も3歳までは歌や手遊びやリトミックが中心
- 教室によっては5歳までは親同伴orグループレッスンが多い
- 3歳~5歳の間にピアノ教室に通わせると絶対音感が身に付く確率が高い
- 指先が発達して弾く力がついてくるのは6歳~9歳頃
親御さんが家で一緒に歌ったり、音楽を鳴らして手をたたくなどリズム遊び等ができるのであれば、無理に小さいうちから通わせなくても4,5歳からでも良いかもしれません。
家であまり音楽に関わらせてあげられる自信がないという場合は3歳未満から通わせて音楽に触れさせるのは良いかもしれませんね!
両親のどちらかが音楽に携わっていて子供にもやらせたい!音楽の才能がありそうだから開花させたい!将来は音大に行かせたい!という事でなければ、小学校に入って本人が「やってみたい」と言ってからでも遅くはないでしょう。
結論。子供にやらせるならどっちが良いのか
少し話はそれましたが、結論。
これまでの内容を踏まえて、ピアノとエレクトーン、子供にやらせるならどっちが良いのか についての私の見解はこうです。
幼少期からやらせるのであればピアノ。
小学生以降であれば、本人の希望に合わせてどっちでも。
最終的には本人が楽しめないと続きません。
既に家にピアノがあるならピアノに、エレクトーンがあるならエレクトーンに、自然に興味を持つでしょう。
それでなければ、本人がやりたいと言ってから、本人がやりたい方をやらせてあげるのが一番なんじゃないでしょうか。
もしかしたら子供に選ばせたら、ボタンがたくさんついててピカピカ光ったりするエレクトーンの方が魅力に感じるかのも(^^;)
ちなみに、私は小2からエレクトーンを習っていましたが、ピアノが良かった!と思った事はありません。
ピアノ教室のエレクトーンよりも家のものは機種が古かったですが、何の苦労も不満もなかったです。
田舎だった事もあって中学生の時には合唱のピアノの伴奏も3年間やりました。鍵盤は重かったけど普通に弾けましたよ。(聞く人が聞いたら弱弱しい音だったのかな…)。練習はエレクトーンでしてました。
昇級試験や発表会などが緊張しすぎて嫌だったので辞めてしまいましたが・・・
と、ピアノ派が多そうなのでちょっとエレクトーンの擁護を…。
以上、参考にして頂けると嬉しいです!